二人は甘い初恋関係

水城君が、私のことを好き…って、本当…?


夢じゃない…んだよね?


突然の出来事に驚き過ぎて、一瞬…現実なのかどうか疑ってしまったけれど…


私の手首を握る水城君の手の温もりを感じて、すぐに現実だと自覚した。


み、水城君に…告白されちゃった。


どうしようっ…!!


ビックリしたけど、すごく嬉しい…。


水城君と両想いなんだ…。


ホンワリと温かな気持ちに包まれていた時。



“律矢君に小春川さんは合わないよ。どう考えても不釣り合いだもん。”



私の頭の中に、不意に…さっき廊下で会った女の子の言葉が響いた。


不釣り合い…。


確かに、そうだよね…。


私みたいな、地味で…これといって取り柄も何もないような女じゃ、水城君に相応しくない…。


もしも、このまま…告白を受け入れて付き合ったとしても…


堂々と水城君の彼女だって言える自信…全くない…。


上手く付き合っていけるかどうかだって、分からないよ…。


だんだんと沈んでいく心。


唇を強く噛み締める。


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