二人は甘い初恋関係
「その様子だと、心当たり…あるみたいだな。」


突然、心配そうな表情で私の顔を覗き込んできた男の子。


昨日、転んだ時もそうだったけど、顔…近づけ過ぎ!!


ビックリした私は、すぐに距離をとるべく、座った状態のまま…左側のベッド脇の方に体をモゾモゾと動かす。


「何、してんの?」


「えっと、気にしないで下さい…。」


もう少し離れたい…。


ベッド脇ギリギリまで離れようと、体を動かした時。


「あっ…」


クラッと軽い目眩が襲い、重心が後ろに傾く。


このままだと、ベッドから落ちる…。


そう思った瞬間、私は男の子に手首を掴まれて、グイッと強い力で男の子の方に体を引き寄せられてしまった。


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