二人は甘い初恋関係
「えっ…」
突然の感触にビクリと肩が上がる。
「おでこ、かなり熱くなってる…。すぐ休んだ方がいい…。」
い、言われてみれば…頬とかも火照ってる気がする…。
水城君におんぶしてもらってる間、ずっとドキドキしていたから、熱っぽさなんて…感じなかった…。
また、寒気もしてきた…。
「ありがとう…。そうするね…。」
フラフラしながら自分の部屋に向かおうとした瞬間、宙に浮いた私の体。
水城君に抱きかかえられているんだと気付くのに、時間は掛からなかった。
「み、水城君っ…!?」
「小春川の部屋どこ?」
「そこです…。あっ、でも…自分で歩けるから大丈夫…。」
「フラフラしてるし、転んでケガしたら大変だろ。」
転ぶことは、まず無いと思うんだけど…。
そこまで心配してくれるんだ、水城君…。
恥ずかしさを感じながらも、部屋のベッドまで運んでもらった私。
横になると、水城君が布団を被せてくれた。