二人は甘い初恋関係
「えっ…」
突然…叫んだ私に、水城君は驚いて目を見開く。
「私、水城君の言葉…嬉しいの。バレンタインの日だって、そうだった…。」
「…………。」
「あの時、本当は…すごく嬉しかった…。水城君から告白されて、もちろんビックリはしたけど、それよりも嬉しい気持ちの方が大きかった…。でっ、でも…私は水城君に釣り合わない…って思ったから…それでっ……」
涙が堰をきったように、次々と頬をつたって流れていく。
溢れる涙を何度も何度も拭っていると、水城君が私の頭を、そっと撫でた。
「そっか…。」
ポツリと零した水城君。
少し歪んだ視界の中、優しく微笑む顔が見えた。
「小春川が、そう思ってくれてたなんて…嬉しいよ。あの時の気持ち、聞かせてくれて…ありがとな。」
「う、うんっ…」
涙を流しながら、コクコク頷く。
今の私、きっと…涙で顔がグチャグチャになってるんだろうな…。
だけど、ちゃんと言えて良かった…。