二人は甘い初恋関係
Process*6
内緒の準備
「ようやく熱も下がったし、顔色も良くなったし、明日から学校に行けそうね…美羽。」
「うん。」
日曜日の朝。
ベッドから起きた私は、思いっきり背伸びをした。
熱が出た日から、数日間…寝込んでしまっていた私。
やっと、悪寒や体のダルさから解放されて清々しい気分だ。
「お母さん、私が熱出したせいで、パート…休むことになちゃって、ごめんね…。病院…一人で行ければ良かったんだけど…。」
「何言ってるの。あんなフラフラしてる状態じゃ、一人でなんて無理だったんだから、そんなの謝らなくていいのよ?」
「うん…。」
コクンと頷くと、お母さんは優しく笑った。
「それよりも、明日…水城君にお礼を言ってね?」
「もちろん、ちゃんと言うよ…。」
今回の風邪で、水城君には…たくさん迷惑をかけてしまった…。