二人は甘い初恋関係
「男の子に抵抗感を持つ美羽が、共学に不安を抱くのは分かるけど、これって…克服するいい機会だと思うの。」


「えっ?」


「そろそろ、美羽には男の子に慣れて…恋の一つや二つ、経験してもらいたいし。ねっ、パパ!」


「そうだなぁ。まあ…美羽に彼氏が出来たらと思うと複雑な心境になるが、そういう年頃だもんな。」


二人で勝手に話を進めてるよ…。


苦笑いを浮かべると、お母さんは私の背中をパシッと叩いた。


「きっと、美羽は男の子と仲良く出来るようになるわよ!だから、頑張って!」


「う、うん…。」


少し歯切れの悪い声で返事をする。


「それじゃあ、私…学校の課題があるから、部屋に行くね。」


そう言って、そそくさとリビングを出た私。


自分の部屋に戻ってくると、ゴロンとベッドに横たわった。



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