二人は甘い初恋関係

明日、水城君と学校に行くことになっちゃった…!


嬉しい…。


すごく嬉しい…。


心が軽やかに踊る。


笑みが零れてしまった。


水城君と学校に行くの、久しぶりだな…。


もう…一緒に登校することなんて無いんだろうな…って、バレンタインの日から思ってきたから、本当に嬉しい…。


スキップしてしまいそうなぐらいの軽い足取りで家に帰って来た私。


着替えた後、お店の紙袋を持ってキッチンへ。


テーブルにトリュフチョコレートの材料を広げた。


水城君への“好き”を込めて…


頑張って作ろう…。


そう心の中で意気込んだ私は、腕まくりをしてトリュフチョコレート作りを始めた。


明日、出来上がったチョコを渡したいな…。


遅すぎるバレンタインチョコだけど、初めて好きになった男の子のために作る大切なチョコだから、今度こそ…渡すんだ。


そして、私も…水城君に告白する。


溢れる気持ちを言葉にしたい…。


きっと、緊張で声が震えるだろうし、上手く言えないかもしれない。


それでも、一生懸命…伝えるよ。


水城君への大切な想いを…。




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