二人は甘い初恋関係
だんだんと帰っていくクラスの人たち。
私は、水城君の方へと視線を向けた。
席に座って、日誌を書いている水城君。
いつ、終わるかな…?
もうすぐなのかな…?
思わず、手元の辺りを凝視してしまう私がいた。
ダメダメ…。
それを気にして待ってると、余計に緊張が増しちゃう…。
何か気を紛らわせよう…。
今日の授業で出た課題…やろうかな。
配られた課題プリントを机に広げて取り組もうとしたけれど、上手く集中出来ない。
どうしても、告白のことを考えてしまうからだ。
ガチガチになっちゃダメなのに、落ち着きたいのに、心はドキドキしていて、とても慌ただしい。
鼓動が加速していく。
こんな感じで、告白なんて…出来るのかな。
でも、頑張らなくちゃ…。
もう…バレンタインの日みたいに、逃げたくないから…。