二人は甘い初恋関係
だったら、卑屈にならずに…素直な気持ちに従って、想いを伝えるのみ…。
初めて恋をした、大切な男の子に…。
私は大きく息を吸い込んだ。
「水城君っ、告白の返事をもう一度…言い直させて下さい…。」
「えっ…」
「改めて、きちんと返事をしたいので…。」
いきなりのお願いに、瞬きを繰り返す水城君。
でも、すぐに頷いてくれた。
「いいよ…。」
優しい笑顔で答えてくれた水城君に、“ありがとう”とお礼を言った私。
震える手でギュッと胸元を掴む。
心臓は、バクバクと大きな音で暴れてる。
今まで経験したことのない緊張に飲み込まれてしまいそう…。
でも、それに負けずに伝えなきゃ…。
新しい一歩を踏み出すんだ…。
「私、水城君が好きですっ…。水城君の彼女に、なりたいです…。あの、至らないところもたくさんある私ですけど、宜しくお願いします…。」
私はガバッと頭を下げた。