二人は甘い初恋関係
小学校の頃から女子は嫌いだった。
休み時間になると俺の席に集団で押し寄せてきて、一方的に話し掛けてきたり、男友達と喋っているところに割って入って来て、“一緒に遊ぼ?”とか言って強引にグラウンドや体育館に連れ出されたり…
俺の感情は一切無視だったから。
もちろん、それだけに限らず不快に思うことは色々とあったわけで…
そんな日々が嫌で嫌でたまらなかった。
女子なんて、学校にいなければいいのに…って何度思ったことか。
だから、中学に入ってからは…女子たちが近寄って来ないような空気作りをすることに。
基本、女子の声も視線も全て無視。
ほぼ…無表情、無口で過ごした。
近づいてくる女子が居ればキツく睨みつけてやったし、馴れ馴れしく話し掛けてこようものなら、冷たい言葉を容赦なくぶつけた。
そして、女子と接する時間を少しでも減らすべく、バスケ部に入部。
放課後は直ぐに部活に行き、休み時間も教室ではなく部室で過ごして、女子を極力…避けるようにした。
これなら、ウザい女子たちを遠ざけられる…。
そう思っていた。