二人は甘い初恋関係
試してみるか…。


小春川の席は、隣が男。


本当に男が苦手だとしたら、かなり抵抗があるはず…。


隣の席を女子に替えてやる…って言ったら、どういう反応見せるんだろう…。


「あのさ……」


話そうとした時、チャイムの音が保健室に鳴り響いた。


始業式、終わったのか…。


さすがに次は授業だし、新学期早々からサボるわけにもいかねぇな…。


まだ体調が少し悪そうな小春川には引き続きココで休むように言って、俺は保健室を出た。


まあ、いっか。


隣の席替えの件は、あとで小春川に言えば。


どういう反応するのか見物だな。


教室に戻って来た俺は、早速…佳織のところへ向かった。


佳織は俺のイトコで、唯一…抵抗なく接することが出来る女。


昔から、サバサバしていて着飾らないヤツだから…話していても楽なんだよな。


男友達…みたいな感覚。


まあ、これを当人に言うと怒り出すから、言わないようにしているけど。


< 66 / 322 >

この作品をシェア

pagetop