二人は甘い初恋関係
“ごめん”


そう口にしていた。


小春川は、謝る意味が分からないらしく首を少し傾げている。


まあ、当然だけど……。


っていうか、小春川が本当に男が苦手となると、俺…昨日も今日もすげぇ悪いことしちまったよな…。


かなり怯えてたように見えたし…。


これから、大丈夫だろうか…小春川。


女が苦手な俺だって、女と喋ったりする時はストレス感じるんだから、女子校から転入して来た小春川は…男を見るだけでもストレス感じてそうだよな。


そう思うと、少し心配になった俺。


小春川の反応を試そうとした罪悪感もあり、男に対する苦手意識をなくす協力をしようと、友達になることを提案した。


最初は、協力してもらうのは悪い…と言って、申し訳なさそうに断ろうとした小春川。


だけど、最後には提案を受け入れてくれた。


律儀に頭を下げて、“友達になってもらってもいいですか?”と言って。





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