二人は甘い初恋関係

「律矢と、何があったの？」


「えっと……」


眞田さんの真剣な眼差しに、体を仰け反らせた。


ど、どうしよう…。


この前、水城君のこと…警戒した方がいいかもしれない…って、眞田さんに言われてたんだよね…。


友達になった、なんて言ったら…怒るかな？


でも、眞田さん…鋭そうだから、適当に誤魔化しても見透かされそう。


少し悩んだけれど、結局…ありのままを話すことにした。


「実は、私…水城君と友達になったの…。」


「えぇっ、友達！？」


おそるおそる口にすると、眞田さんは目を見開いて驚く。


中庭に大きな声が響いた。


「あっ、友達と言っても…男の子に対する苦手意識がなくなるまでの期間限定なんだ…。水城君、私が男の子に慣れるための協力をしてくれるの…。」


「律矢が、協力する…って言ったの？」


「う、うん…。私が男の子を苦手なばかりに水城君に迷惑掛けちゃって、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだよ…。」


眞田さんは、溜め息を零す私を見ながら、何度も瞬きを繰り返した。