二人は甘い初恋関係

「律矢ってさ、小さい頃から女子にモテたんだよね。常に周りには女子がいて、何をするにもキャーキャー騒がれて、女の私から見てもウンザリするぐらいだったの。中には、しつこく言い寄ったり、家まで押しかける女子もいたぐらいだし…。」


なんか、想像するだけでも…大変そうなのがヒシヒシと伝わってくる。


実際は、本当に凄まじかったんだろうな…。


水城君が女の子を苦手になるのも分かる気がする。


「でも、水城君…苦手とは思えないぐらい…女の子たちと楽しく会話してるよね…。」


正直言って、眞田さんに言われなかったら…全然気付かなかったと思うし…。


「うーん、そこが律矢の偏屈なところなのよね。」


「偏屈…？」


「なんかさ、女子が苦手だから…って冷たく接すると、余計に女子が群がるらしいのよ。クール男子に萌えるとか、そんな感じらしいんだよね…。 」


「そ、そうなんだ…。」


私には、その女の子たちの感覚…よく分からないや…。