二人は甘い初恋関係
「いい加減な気持ちとか、そんなんじゃねぇから。小春川が、この学校に少しでも早く慣れるように協力したいんだよ。」


「協力?律矢が…?」


「ああ。」


強めの口調で答える水城君。


な、なんだか…眞田さんと水城君が険悪な雰囲気になってる。


こうなったのも、水城君に男の子の苦手意識をなくすための協力をお願いした私のせいだ…。


睨み合ってる二人をオロオロしながら見ていると、そんな私の様子に気付いた水城君が気まずそうに頭を掻いた。


「あ、小春川の前で色々と勝手に言い合って、ごめんな。」


「私も、ごめんね…小春川さん。」


二人から謝られた私は首を横に振る。


「ううん、元はと言えば私が原因だし…」


「いや、小春川は悪くねぇよ。」


「そうそう!小春川さんは何も悪くない!」


先程とは打ってかわって、息ピッタリでウンウン…と頷く眞田さんと水城君。


その光景に、思わず笑みが零れてしまった。


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