二人は甘い初恋関係
「よし、この話は終了!昼ご飯、食べないとお昼休み終わっちゃう…。小春川さんも、殆ど食べてないもんね…。」
「うん…。」
まだ、卵焼き一つとご飯を一口しか食べてないや…。
「律矢も早く教室に戻って食べなよ。モタモタしてると食べ損ねるよ?」
眞田さんが、そう促したものの水城君は私たちの前を動こうとしない。
不思議に思っていると、水城君は私に視線を向けた。
「あのさ、俺もここで昼飯…食べてもいい?」
「えっ!?」
思いも寄らない言葉に、パチパチと瞬きを繰り返す。
水城君と友達になってから、朝の挨拶や帰りの挨拶は交わしていたけれど、お昼は…別々に食べていたのに…。
「急にどうしたの?いつも男友達と食べてるじゃん。」
驚いたのは眞田さんも同じみたいだ。
「あー、アイツら…今日は部活の先輩たちと食べるらしい。だから、俺も…たまには外で食べてみようかと思って。」
水城君をずっと見ていられなくて、視線を逸らして俯く。
すると、水城君は私の前にしゃがんだ。