二人は甘い初恋関係
「あ、小春川さんが笑ってる…。」


気付けば、驚いた表情の二人に両側から顔をジッと見られていた私。


恥ずかしさのあまり、カアッと頬が熱くなった。


「あのっ、ちょっと…水城君が女の子の格好したところを想像しちゃったの…。に、似合いそうだなぁ…と思っちゃって…。ごっ、ごめんなさい…。」


「小春川が謝ることねぇよ。変なこと言い出した佳織が完全に悪いんだから。」


水城君は、キッと鋭い目で眞田さんを睨んだ。


「失礼な。名案の間違いでしょ?」


「は?」


「…っていうか、確かに律矢は女装とか意外に似合いそう。顔のパーツが整っていて綺麗だし。」


「絶対、似合わねぇ。」


二人のやり取りって、なんか…微笑ましく感じるなぁ…。


会話を聞いてると、自然に笑顔になっちゃう。


頬が緩んでいるのを感じていると、眞田さんがクスッと笑った。


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