涙の宇宙
〜中学3年の時〜
「もー……はぁ」
私はため息をしながら机の上に顔埋めた
ガラガラッ
っと図書室のドアが開く。
「あっ蒼ーー!!」
「もーもー言ってたら牛になるぞ。」
蒼はそう言い私の隣の席に座り。
難しそうな本ペラペラと読み出した。
「…ねぇ蒼は高校どこ行くか決めた?」
「急になんだよ。」
「いやっ私、小さい頃から寮のある有名な名門高校憧れてたでしょ?そこにはすごく行きたいんだけど、、、蒼と初めて離れるなーって思ってさ…」
そう聞くと蒼は本をパタリと閉じ
「…っ俺は空と一緒のとこに行く…」
…!?
「えっええぇぇぇぇぇ!?!?」
「うるせ…なんでそんなにびっくりするんだよ…俺だって小さい頃から話し聞かされりゃー行きたくなるよ。」
びっくりするのも無理がない。
蒼はあまりひとに自分の気持ちを伝えない方だ。そんな蒼が私と一緒の高校に行きたいっと…
「俺と一緒じゃ嫌なのかよ……」
「いっ嫌じゃないよ!?
ただびっくりしただけ!私は蒼と一緒の高校で嬉しいよ…?//」
その瞬間。。。
蒼は立ちあがると
私を抱き上げふっと笑い
「俺、高校まで空と一緒で嬉しいよ…!俺たちほんと離れないよなぁ 」
私はすぐさま蒼のほっぺにキスをし、
「ほんとだねっ
ずっと…一緒にいようね、約束だよっ」
「…あぁ」
私と蒼はそのまま夕焼けの光が照らされている図書室でキスをした。