大好きでした。
もう随分と明音に会ってない。

毎日笑いかけてくれた明音は
もういない。

このままでいい。
私はこのまま気づかれないまま
明音と別れる。





ある日突然
明音が私から遠ざかった。
そう思ったのは、何気ない一言。

「明音、今年も夏祭りの花火一緒に見ようね。」

去年、また一緒に見ようと約束した。
うんって言ってくれるものだと思ってた。

「できたらね。」

明音はこっちをみなかった。
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