僕だけ見てればいいんだよ?
藍堂くん…
すごく悲しい顔してる…
「あっあの!!
優菜さんの家ってどこですか!?」
「えっ?家?
行っても無駄だと思うよ。
両親は海外だし、
弟くんは何も教えてくれないし…」
「それでもいいんですっ!
出来る限りのことがしたい…」
そう言う彼の瞳は真剣そのものだ。
「分かった。行ってみようか…」
「はいっ!」
この時は、
優菜があんな状況になってるなんて
想像すらしてなかった…