莉奈とサトちゃん
今、直弥はトイレに行ってる。
なんか、安心したら急にオシッコしたくなっちゃったんだって。ちょっとカワイイとこあるね♪
◆
「直弥さん、やりましたね。ドンピンゲットおめでとうざぁ~~す♪」
「おう、純。さっきは、イッキありがとな。莉奈には、この調子でもう一本入れさせるから」
「マジっすか!直弥さん、なかなか鬼っすね!」
「当たり前だろ、その為に呼んだんだからよ♪」
◆
トイレから帰って来た直弥は、どうしちゃったんだろう?なんか、元気なかった。
「直弥、どうしたの?ドンピン入れたのに、なんか元気ないよ?」
「ん?そうかな……別になんでも無いよ。気のせいじゃないのか?」
気のせいなんかじゃない。直弥、アタシに何か隠してる……顔を見ればわかるんだからね。
「ねえ、直弥。なにかイヤな事でもあったの?アタシに話してよ」
そしたら直弥、やっとその訳を話してくれたんだけど………
「さすがだな。やっぱり莉奈の目は、ごまかせないか………
実はさ、今、翔のところに常連の客が飲みに来てるんだけどさ……ほら、あのテーブルで翔が付いてる客……」
直弥の言う方を見たら、翔とお客さんが並んで座ってた。見たカンジ、40歳位のオバサン。
「あの客、翔の太客でさ、エステか何かの社長やってるんだよね。さっき、ドンピン入れてんの見ちまった……せっかく莉奈がドンピン入れてくれたのに、追いつかれちゃったよ」
そうかぁ……それで直弥、元気なかったんだ。
「でも直弥、またガンバレばいいじゃない。まだ抜かれた訳じゃないんだから!」
アタシ、一生懸命直弥を励ましたんだよ!
それなのに………
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