諦めない力
強がり
月曜日部活のために学校に行くと、すでに陸部のみんなが集まっていた。
みんな部活Tシャツを着てやる気満々だった。準備のために先生から部活の鍵を貰い部室に行って、スターティングブロックやタイマーなどを出してきた。
出したら、ハードルを並べたり、砂起こし、ライン引き、コーンを置いた。
約30分かかって終わらせて、ミーティングを行って部活が始まってアップをやって体操、基本動作、ミニハードル、フロートをやった。
けれどひよりは、股関節を痛めていて思い切り走ることは出来なかったから、見学だった。でも、大会のときはどんなに痛くてもみんなのために頑張って走っている。
けど、そうやって無理をしていてひよりの痛みはなかなかひかなかった。
だから、出来る範囲でしかやれないから、とてもつまらなかった。
でも、長距離の一時的マネージャー的存在で働いていた・・・
そして、専門練習に移るとき私はタイマーを持って公園に向かった。
公園に着くとバスマットを置いて、先生から出されたメニューをやるために1年生、2年生チームに分かれて行った。
まぁ、ひよりはタイマーでみんなのタイムを計る係りだったけど。絶対にひよりは嫌な顔をしなかった。どんなめんどくさい仕事でも
今日もタイムを計って、自分の陸上ノートにタイムとメニューを書いた。ひよりはタイマーを読むときに声が何度か裏返って読むのが長距離の日常の一つになっていた。また、今日もしっかり声が裏返ってしまった・・・
でもそれが、周りの人からして見ればとてつもない支えになっているとはひよりはまだ知らない。