諦めない力
そして、ひよりの番がやってくるといつもの集中モードに入った
貰うときに少し失敗してしまったけど、さっきまでの震えたうさぎのようなひよりはこのグラウンドにはもう居なかった。
ひよりが一人抜くことに、
「頑張って」と言う言葉大きく聞こえる。
その中には、貫の声も入っていて
このたくさんの声が彼女の新たな勇気となって走ってる。
頑張ってきたからこそ、一人抜くことによって嬉しさは増す。
ひよりがバトンを次の人に渡す時には二人を抜いていた。
走り終わったときには、みんなから「頑張ったね」って言われて走り終わった人から迎えられた。
これも、さっき背中を押してくれた人のおかげ。
ありがとう。
貫くん、みんな。
最終的には、八組中六位だった。
けれど、この結果に誰も文句は言わない。
順位的には残念だったけど、自分達の力を出し切れた。
そう思うと、誰もが良くやったと言える。