恋愛なんて、めんどくさい。


「よっ。大丈夫か?」


ぴったり3秒の沈黙の後


キイィ…、


ドアが閉まった。


「ふぇっ?!ふ、深宮ぁ?!」

「深宮です。」


「な、なな何でここに…?」


「ああ、萩原から“柊が熱出した”って聞いたからお見舞い…に?」


「…優美のヤローめ…」


「…入っても、大丈夫?」


「えっ?ダメダメダメダメ!
掃除してないし、寝間着だし、髪ぼさぼさだし、すっぴんだし


…それに…、深宮に風邪、うつしちゃうし……」






…かわいすぎるし。



―ドタン!


嫌な音がした。

「柊?!」


すいません。
緊急事態だから、入ります。
決して不審な者ではございません。



案の定、玄関で倒れてる柊。


…とりあえず姫だっこをして、ベットまで運ぶ。



軽っ!ちゃんと飯食ってんのかよ…


てか、そのカッコはちょっと…

薄い水色の胸から膝までのワンピースに白のゆるいカーデ。


無防備過ぎませんか?!
いくら独り暮らしだからといって、無防備過ぎませんか?!


持ち上げてるせいで裾がずり上がって…

~っ目のやり場に困る!





…はあ。

なんとかベットまで着いた。

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