恋愛なんて、めんどくさい。


ホンット、限界なんだって…




ぶーぶー拗ねてる柊の腕を無理矢理外して、ベッドに寝かせ、


寝室から一旦出る。



ダメだって~。いつもツンツンしてるくせに、こーゆう時だけ甘えんぼとかダメだって~。


破壊力ハンパじゃないよ、マジで。


生殺し…、半殺し?
いや殺人。殺人だ、これは。

さっき抱きつかれた感触がまだ残ってる。
あれ絶対、ブラ付けて無かったよな…



あ~、違う違う違う違う違う!

理性~!理性、帰ってこ~い!

本能!出てけ、本能!!!
…煩悩?ついでに出てけ煩悩!


落ち着け~、落ち着け俺!


俺はここに何しに来た?
お見舞い!そうお見舞い!




はあああ~~……。


相手は病人、相手は病人…。



よしっ!


本日2度目の気合いを入れて、向かうは戦の場!



いざ、出陣!




「深宮、遅い~…」

待ちくたびれたぁ、と頬を膨らませる柊。


「男の子にはイロイロあんの」
イロイロな努力と苦労がな…


「ふーん。そんなことより…

何する?」



「な、何って…」


「トランプとかゲームとか、
そーゆう類いの物、うちに無いんだよね~」


……………。

「病人なんだから寝てろよ。」

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