恋愛なんて、めんどくさい。
いや、薬を飲まないにしろなんか食べた方がいいよな…
「冷蔵庫、開けていい?」
「どうぞ~」
失礼します。
パカ
入っていたのは
ペットボトルのお茶と、醤油と
…もやし一袋
だけ。
えぇ~!あんま入ってなさそうだなーとは思ってたけど、まさかここまでとは…。
もやしだけって、逆に何に使うんだ…?
炊飯器も開けてみる。
ご飯は…、炊いてない。
けど、米はある。
今から炊いてたら一時間くらいかかるけど、仕方ない。
「キッチン借りるぞー」
「どうぞ~」
米をといで、15分ほど放置。
(すぐ炊いたら固くなっちゃうのでね)
なんとなく回りを見渡す。
キッチンにも余計な物は無くて殺風景。
でも食器の色が統一してあるとこは、やっぱ女の子っぽい。
ベランダに干してある洗濯物のハンガーは同じ種類で、しかも同じ向き。
ん?
洗濯物の中に明らか男物のTシャツとズボンとパンツが。
…彼氏の、とか?
―グサ。
あれ?
俺なんかショック受けてる?
ピー、ピー、ピー。
あっ、タイマー。