恋愛なんて、めんどくさい。
くしゅんっ!





…このカッコのままの方が悪化するから。
とりあえず服着るからそこ退いて!」


「お、おう…」




深宮が居なくなったのを見計らってお風呂場を出て



服を着てリビングに向かう。




ん?


ガスコンロの上に鍋が置いてある…。

蓋を開けると、中にはお粥が。


炊飯器の蓋も開ける。


…ご飯が炊けてる。



あたし炊いてないよ?


「ねぇ、深宮がご飯炊いてくれたの?」



「ぅえ?あ、ああ…」

「お粥も?」


「まあ…」


「深宮って料理出来るんだ…」

「そのリアクション2回目。
…もしかして今朝の事覚えてない?」


「覚えてない。」


「全く?」


「全く。」


「…マジかよ…」

髪をくしゃっとしてその場にしゃがみこむ深宮。



「あたしなんかやらかした?」


「…すっげぇやらかしてた。」

げ。

「な、なにしたの…?」


「イロイロと?」


「いろいろと言いますと…?」


「知りたい?」


「いちおう…」



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