恋愛なんて、めんどくさい。

酷い時は、物をぶつける、叩く殴る。


どうしたらいいのかわからなかった。


多分、あたしが何か気に触るような事をしたんだろう。

多分、あたしの存在自体が気に食わないんだろう。

そう予想する事しか出来なくて

「ごめんなさい。」



何に謝ってるのかも、何で謝ってるのもわからない。


だけど、これ以上アイツの声なんか聞きたくない。


あたしが謝って気がすむのなら罵倒や暴力が収まるのなら


いくらでも謝るから。


「ごめんなさい。」

あたしが悪いんだよね

「ごめんなさい。」

あたしが産まれたからいけないんだよね

「ごめんなさい。」

だからこんな目に合ってるんだよね

「ごめんなさい。」

だからこんな仕打ちをうけてるんだよね

「ごめんなさい。」

全ての責任はあたしにあるんだよね

「ごめんなさい。」

わかったから

「ごめんなさい。」

わかってるから

「ごめんなさい。」


もうそれ以上喋らないで


「ごめんなさい。」




…虫酸が走る。



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