恋愛なんて、めんどくさい。

ピー、ピー、ピー。



………?


……


あ、

「洗濯機…」


回してたんだった。



「…え?俺何して…、わっ、わりぃ!!」


洗濯機の音で正気に戻ったのかバッ!と飛び起きる深宮。



「いや…、あ…うん。洗濯物、干してくる……」


ふらふらと立ち上がって、洗濯機から洗濯物を取り出してカゴに入れてベランダまで運ぶ。



あ、でも雨…は、止んでる。


服を干しながらさっきの事を思い出す。


好きって言われて、抱き締められて、キスされて、押し倒されて…、


~~!!!


わ~、わ~、わ~!


何であんなことになったの?!


ああ゙~、思い出すんじゃなかった…。


ハズいハズいハズいハズいハズい!



洗濯物干し終わっちゃったし…
戻らなきゃ…。

あ~、でもどんなカオしてればいいの?!


はぁ…。



ずっとベランダに居たい気持ちと格闘しながらなんとかリビングに戻ると


部屋ん中を行ったり来たり徘徊してる深宮。



「…何やってんの?」

「うぉっ!柊…」


んな、おばけっ!みたいな反応されても…


「何?」


「あ、そ、その…、そう!俺帰るわ!」


「…何で?」

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