恋愛なんて、めんどくさい。

そもそも深宮、『ヤバイくらい好き』とかよくあんな真面目なカオして言えたよね…。

そーゆうとこもはや尊敬する。


「……あ~…」


「…ちゃんと答えたでしょ。」

まだなんか文句あんの?


「…いや、かわいすぎてどうしたらいいかわかんなくて…」

「なっ!」

んでこんな恥ずかしいことをさらっと言うかな~、この人は!

「…今から本気で襲うから」

「んっ…」


強引なのに優しいキス。

さっきのモヤモヤなんかどっか飛んでっちゃって、深宮の事しか考えられなくなる。


数秒後、急に肌寒くなってうっすらと目を開けると、驚くべき光景が。

「~ちょ、ちょっと待って!」

「待ったなし。」

「ホントに!一旦ストップ!」
ありったけの力を込めて深宮の胸を押す。


「何?」

「『何?』じゃないでしょ!」

ちょっと目ぇ瞑ってた間にTシャツはギリギリまで捲し上げられてるし、ブラも外されてるし、ショーパンも膝下まで下げられてるし、

「どうやったの…?」

キスしながらでもこの速さって…、…キスしてなかったらもっと速くなるのかな…。

「え?フツーに。」
って、答えながらも目はこっちを見ていない。

深宮の視線の先を辿っていくと

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