恋愛なんて、めんどくさい。

数分後…。


あたしはまた深宮の自転車の後ろに乗っていた。


もう何回乗ったんだっけ、この荷台…。

慣れを通りすぎて快適さすら感じてるあたしが怖い。


「柊ってさー」


「んー?」


「朝弱いんだなー」


「違っ、今日はたまたま…」

…嘘だけど。


「えー、目覚まし鳴ってから30分も起きなかったくせに」


「いつもは10分あればなんとか起きれるし!」


「じゃあ何で今日は起きれなかったんだよ?」


「それは、いつもより睡眠時間が足りてなくて…」


「何でいつもより睡眠時間が足りてねぇの?」


「だから、それは…」

雨が降って、家に入れて、昔話をして、わー!ってなって、洗濯して…、


「あっ、ごめん!深宮の服干したまんまだった」


「あー、そういやコレ柊の服だったな~。今度洗って返すわ」

「わざわざ洗わなくていーよ、ソレ、どーせ飾っとくだけのヤツだし。」


「いや、洗って返すのが常識だ…って、洗濯が睡眠不足の原因なワケじゃねーだろ」


えっと、洗濯して、戻ってきて……



~~~!

「で?原因は?」


「…知らない!」


「じゃあ俺が教えてや「間に合ってます!」


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