恋愛なんて、めんどくさい。
「柊が、寝ぼけて皿とか割らないよーに。」
「割るわけないじゃん…」
「結構ヌケてんだから、気ぃつけろよ」
「…深宮こそ、電柱にぶつかったりしないでよ」
「ん。わかった。」
「…そろそろ離してくれると助かるんだけど」
「あと10秒だけ…」
10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、…
ちゅっ
…へっ?
「じゃあな♪」
素早く自転車に乗って、さーっと居なくなる深宮。
…へっ?
そっとおでこに触れてみる。
かすかに残ってる深宮の唇の感触。
これは、“デコチュー”というヤツですか?
1人、軽くフリーズしかけてると
…なんだか周りの視線が痛い。
そうだ、ココ、コンビニの駐車場じゃん!
何公共の場で朝っぱらから恥ずかしいことしちゃってくれてんのよ、バカ!
こーゆうときは、とりあえず急いでこの場を去るに限る!
と、ゆーことで…