恋愛なんて、めんどくさい。

「…なんで…」

「だってそれキスマークじゃない♪こんなことするなんて、彼独占欲丸出しね~♪ね、いつから付き合ってるの?」


付き合ってるの…、

付き合ってるの…?



深宮はあたしの彼氏で

あたしは深宮の彼女なの?


「そんな事より絆創膏「あ~、なんだか娘を嫁に出した気分だわ…。寧々ちゃんが選んだんだから良い人なのよね。ちゃんと挨拶に来るように彼に言っておきなさい!」


「だから絆創「でもきっと未成年よね…、ここじゃダメだわ。ファミレス…じゃ味気ないわよね、奮発して高級レストランとかにしちゃう?」


「落ち着いて下さい!」

「そうよね、まだ気が早かったわよね!」

「いーから、絆創膏!」

「あ、そこの戸棚の2段目よ」
「ったく…」

なんなんだ、この人は…


そもそも、こんな堂々と痕なんか付けた深宮が悪いんだ。


絆創膏を2つ取り出して、鏡を見ながらキスマークを隠すように張る。


こんなとこ張ってたら、不自然じゃん!

…そもそもこれって、いつ消えるんだろ。


~ホントバカ!深宮バカ!



“独占欲丸出しね”



店長の言葉を思い出す。


そう…なのかな…。そうだったら…

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