恋愛なんて、めんどくさい。

「失礼しました」

よしっ、任務完了!


職員室を出て、ドアを閉めようとすると


「すんませ~ん、まだ開けといて下さ…、お、萩原だ。」


「深宮くん?」


かなりのノート類を持った、深宮くんが居た。


「それ、どうしたの?」

どう見ても1人で運ぶ量じゃないよ…


「ん~、日直という名の生徒イジメ?」

苦笑いする深宮くん。


「日直って2人でしょ?もう1人は?もしかして慎くん?」

深宮、藤谷…。ふだし!


「ううん。柊。」

柊、深宮…。ひふか。



…慎くん、もう帰っちゃったかな。

「…慎なら教室に居るよ。」

「ひぇっ?!」

深宮くんって超能力者?!


「声に出てた。」

うそっ?!

「行ってきなよ。俺もそろそろ職員室入りたいし?」


「何で入らないの?」

「え。」


え、って…。はっ!私が職員室のドアの前に居るからか!


「ご、ごめん!」


「萩原っておもしれー…」

肩で笑ってる深宮くん。


「それは、どうも…?」


「こちらこそ、どーも?」

で、私は何をしようとしてたんだっけ…?

「ほら、慎に会いに行くんだろ?」


「あっ、そうだった!」

教室に向かおうとした時


「萩原ー、」

「んっ?」

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