恋愛なんて、めんどくさい。
「たんじょーび、おめでと」
「え?何で知って…」
やっぱり、深宮くんは超能力者なの?
「メアドにあったし。」
メアド…、私のメアド…。
あっ!確かに、622…って入れてた!
「そっか!ありがとう!」
「足止めして悪りぃな~、んじゃ」
と言って職員室に消えていく深宮くん。
足止め…?
慎くんのとこに行く途中だったんだ!
急げ、私!
誰も見てないから階段を2段飛ばしでかけ上がって、
着きました!私達の教室!
小さく深呼吸してから、教室に入ろうとすると、
「……」
「……」
中から話し声がする。
男の子と女の子?
男の子は慎くんだとしたら女の子は誰?
廊下に面した方の窓から、そーっと、中を覗くと
慎くんと…、寧々だ!
何だ~、寧々か!良かった…。
…でも2人っきりで何話してんのかな…。
そういえば、あの2人だけで喋ってるとこなんて初めて見た!
いや話なんだから、聞いた!かな。
え~、何の話してるんだろ?
すっごい気になったので、耳を心持ちでっかくして、話し声に集中する。
「―――こ―――ってんの?」
う~、よく聞こえない~!
こってる…?肩こりの話とか?