恋愛なんて、めんどくさい。

「しゃーねぇなっ!」


あ、効いた。


「がんばって~♪」

見送りしてから、いつも深宮が座ってる席に座り、


「藤谷ー」

手招きをする。


「…?」

藤谷が今あたしが座ってる前の席…つまり自分の席に着いたところで




「ちょっと、お話しよっか♪」

「……???」


そう、なんで深宮だけを職員室に追いやったかとゆーと、

単にめんどくさいってゆーのもあるんだけど、藤谷と2人だけで喋ってみたかったから。


だって後藤にパシられてるってだけであんだけ怒りを露にするんだよ?


これは、優美のノロケよりもっと面白い話が聞けそうじゃん♪



まずは軽く…

「今日優美の誕生日だって知ってる?」


「知ってるけど…。」


「プレゼント用意したりとかしてんの?」


「一応…。」


中身は聞かないでおこう。

…どーせ、今晩も恒例の『今日慎くんがね~メール』が来るし。



「じゃ、本題に入る。藤谷ってヘタレなの?」

「はっ?」


初めて藤谷が語尾に“…。”を付けなかった!


「聞き方間違えた。藤谷って、受けなの?」


「はぁっ?!」

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