恋愛なんて、めんどくさい。

プレゼント~慎side~


~慎side~


遡ること、十数分…?



こんにちは。藤谷慎です。

ここに来て初の俺sideです…、とか言ってる場合じゃないんすけど、1つ言っていいすか。









…柊、恐い。







で、どこまで遡ったかと言いますと

柊に優美の事をどう思ってるか聞かれて、好きだって答えたら何故かそこに居合わせた優美が走り去った…、というあの場面です。



えーっと、それで今俺は、鞄を2個持って、優美を追いかけて走っているところで…






あ、居た。


屋上に続く階段の真ん中ら辺でうつむきながら体育座りしている優美を発見しました。




近付いてもこっちに気付く気配は無いようなので、呼び掛けてみようと思います。




「…優美。」




「慎くん…?」


こっちがびっくりする位困惑した表情の優美と目が合う。



「…隣、いい?」



「………。」


無言で、ちょっと右端に寄る優美。




とりあえず空いた左側に座ったものの





「……。」


「……。」


生まれたのは微妙な距離と微妙な沈黙だけ。


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