恋愛なんて、めんどくさい。
「……優美?俺全く話が見えてこないん「いいから答えて!!」
…???
…????
…わからない。
優美が何を考えているのか全然わからない。
さっきまで壁に寄りかかって、俺の方を見ようともしなかったのに、今はギリギリまで近付いてきて俺の顔を見つめてる。
…いや、怒ってるっぽい?
あっ、睨んでるのか。
総じて、いつになく真剣な雰囲気ですね。ふざけてる感は0。
…ということは真面目に言ってたのか。
俺が柊を好きだって?
「…何をどう解釈したらそーゆう事になったの?」
「だってさっき見たもん!聞いたもん!この目で!この耳で!慎くんが寧々に“好きだ”言ってるの、聞いたもん…!」
「……。」
「すごいお似合いだった。すっごいいい雰囲気だった。だから私今からフラれるんでしょ?」
「……。」
「そりゃそうだよね!寧々はキレイだし!スタイルいいし!しっかりしてるし!私なんかと比べもんにならないくらい人間出来てるし!
もう私なんかほっといて、さっさと寧々んとこ行っちゃえばいいんだ!」
「……。」
「ちょっと、なんとか言ったらどうなのっ!?」