恋愛なんて、めんどくさい。


「…ごめん。つい言葉を失ってた。」


優美のあまりにもあまりにもな解釈の仕方に。


優美のあまりにも飛躍しすぎてる話に。


「それどーゆうイミ「今の優美の話で訂正するとこが最低でも4つある。」


はっきり言うと全部。


「…え?」

「第1に、優美は“私なんか”じゃない。今度似たような事言ったらもっとキレるから。」

今もかなりキレてるけど、それは置いておく。


「第2に、柊と俺はすごいお似合いでもなければすっごいいい雰囲気でもない。」

俺には優美だけだし、柊には慧だけだろ。


「第3に、“好きだ”って言ったのは柊の事じゃない。


第4に、俺は優美と別れるなんて、死んでもイヤ。」

優美が俺と別れたいって言ってきた場合は…、考えたくない。


「訂正終わり。反論ある?」


「…へっ?…えっ???えと、えっと…、じゃあ、あの“好きだ”って何だったの?ホントに肩こりが好きなの?」


肩こり…?




…スルーだな。


「…あれは、柊に、優美の事をどう思ってるか聞かれて、それで…「えっ、ウソ!!私の勘違い?!!」

…マジで誤解してたんだ…。

「…嘘だと思うなら柊に聞いてみたら?」

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