恋愛なんて、めんどくさい。

「じゃあ慎くんは寧々の事好きじゃないの…？」


「…女としては見てない。」

スタイルいいとか、初めて知った。


「じゃあ私、慎くんにフラれなくていいの…？」

「当たり前だろ。」


「慎くんは私の事が好きなの…？」




「…そうだな。柊にはさっきそう答えたけど、やっぱ違うかも。」

「えっ？」


驚いたような傷ついたような表情をする優美。


…ホントすぐ顔に出るよな…。

「…うん。好きじゃ無いかな。」

「ええっ？？」


さらに傷ついたカオをする優美。


…コレ癖になるかも。



柊がやたら優美をイジメてた理由がわかった気がする。



あー、可愛い。


「“好き”じゃ足りない。超好き。」

自然に頬が緩んだのがわかったけど、止められなかった。

キモい顔になってないといいけど…。



「……」

突然顔を赤くして、口をパクパクさせ始めた優美。

コレは何の感情なんだろうか…

「…どうした？」

やっぱキモかった？


「…し、慎くんが…、慎くんが…。イジワルでっ…、優しくて…。嬉しいっ…」


…なにソレ。