恋愛なんて、めんどくさい。

「…お守り?」

そうだ、今日優美の誕生日だった…


「そう!なんかねー、寧々特性っぽいんだけど、慎くんと二人きりの時に開けてって言われてて~…」

…嫌な予感がするのは俺だけでしょうか。



「…開いたっ!…ん?なんだコレ?」

そう言って、お守りの中から何かを引っ張り出した優美。



えっ!ソレは…


「あ、メモだ。なになに…
『使い方がわからなかったら、ソコにいる藤谷に聞いてね♪』…だって。慎くん知ってるの?コレが何か。」


知ってるも何も…


「…さ、さぁなんだろね…」


なんつー爆弾仕込んでんだよ、柊は。


「そっかー、慎くんも知らないのかー…。でも二人きりの時に使うものなんだよね?」


「…そう、かもね…。」

「あっ!この袋開けたら何かわか「それはやめとこうか。」

包みを破ろうとしてた優美の手を掴んで、動きを止める。


「…使えないのに開けるのは勿体ないでしょ?」

お願いだからコレから手を引いて下さい。


「それもそうだね~。夜寧々に聞こ~」


…はぁ。助かった。


一瞬でも柊に共感した俺が馬鹿だった…。



そろそろ俺side終わるんで、最後に一言いいすか。









…やっぱ柊、超恐い。


< 208 / 299 >

この作品をシェア

pagetop