恋愛なんて、めんどくさい。
「…お守り?」
そうだ、今日優美の誕生日だった…
「そう!なんかねー、寧々特性っぽいんだけど、慎くんと二人きりの時に開けてって言われてて~…」
…嫌な予感がするのは俺だけでしょうか。
「…開いたっ!…ん?なんだコレ?」
そう言って、お守りの中から何かを引っ張り出した優美。
えっ!ソレは…
「あ、メモだ。なになに…
『使い方がわからなかったら、ソコにいる藤谷に聞いてね♪』…だって。慎くん知ってるの?コレが何か。」
知ってるも何も…
「…さ、さぁなんだろね…」
なんつー爆弾仕込んでんだよ、柊は。
「そっかー、慎くんも知らないのかー…。でも二人きりの時に使うものなんだよね?」
「…そう、かもね…。」
「あっ!この袋開けたら何かわか「それはやめとこうか。」
包みを破ろうとしてた優美の手を掴んで、動きを止める。
「…使えないのに開けるのは勿体ないでしょ?」
お願いだからコレから手を引いて下さい。
「それもそうだね~。夜寧々に聞こ~」
…はぁ。助かった。
一瞬でも柊に共感した俺が馬鹿だった…。
そろそろ俺side終わるんで、最後に一言いいすか。
…やっぱ柊、超恐い。