恋愛なんて、めんどくさい。
「決めつけないで!二股じゃないわ、四股よ!」
「そっちのがわりぃだろーが!」
「…あのー、そろそろ良いですか?」
あっ、寧々居たんだった。
「ん?何かしら?寧々ちゃん」
「結局荷物は届かないし、香織さんはずっと家に居たということですか?」
「そうよー。10時の待ち合わせで12時に荷物って言えば、家に連れてくる率が高くなるかなーっと思ってね。
嫌がらせのついでに、どんな彼女か品定めしてやろうかと♪」
…なんつーヤツだ。
寧々、どんなリアクションしたかな…。
ドン引きしてねぇーかな…。
「私、香織さんのお眼鏡にかないました?」
…ドン引きどころが、笑顔で返してるし。
「最高よ♪こんなクズ弟には勿体無いくらい♪」
「ありがとうございます♪」
「クソ姉貴にグダグダ言われる筋合いはねぇーよ!」
「あらぁ~、アンタ今自分がどんな状況に置かされてるかわかって言ってんのかしら?」
あ゙ぁ~~~!くっそ!!
コレさえほどければさっさとこんな家から出れんのに~!!
ガタンガタンやってる俺を見て肩で笑ってる寧々が腹立たしい…けどやっぱ可愛い…けどやっぱムカつく!…けどやっぱ……
あ~、キリがねぇ。