恋愛なんて、めんどくさい。

「寧々ちゃんは?地毛なの?」


「地毛ですよ。」


「いい色ね~。あれ?これ自分で巻いたの?」


「はい、プロの前でお恥ずかしいですけど。」


「そんなこと無いわよ。すごいちゃんと巻けてる。…さっきの縛り方も見て思ったんだけど、寧々ちゃんって手先器用よね~。」


「そうですか?ありがとうございます。」


「そうだわ寧々ちゃん!あなた美容師にならない?」


「…残念なんですけど、専門学校とか行くお金ないんで…。」


「通信ならそんなにかからないわよ?進路は?決まってるの?」


「いえ…、まだ…「なら考えといて!ね?」


「…はい。ありがとうございます。」


「…なぁー、そろそろいい?終わったー?」


いい加減、早く外してくれよー…。


「あ、すっかり忘れてた。はいチーズ♪」


パシャ★


「いいのが撮れたわ♪ありがとね寧々ちゃん♪もう外していいわよ~♪」


結局撮んのかよ!

…はぁー。もー、いーやー…。

どーにでもなれー…。


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