恋愛なんて、めんどくさい。
「そーじゃなくて、俺の扱いがあまりにも酷すぎるんじゃねぇーか、ってことをいいたいんだけど。」
拗ねた風に言ってみると
「喜んでたクセに♪」
わざわざ立ち止まって背伸びして耳元で囁いてくる寧々。
…ホント俺、からかう専門だからこーゆうのなれてないんだけど。
寧々のイタズラっぽい笑顔を見てると、たまにはいいかなとか思えてくる。
…寧々は天使より悪魔の方が似合ってんな。
目がイキイキしてるし。
でも。
「…俺はさー、」
続きを促すように小首を傾げてる寧々を人気の無い路地裏まで連れ込んで。
「んんっ…」
貪るようにキスをする。
いつもみたいに寧々が酸欠になった頃を見計らって唇を離すと
「っ、いきな…、なにす…っ」
肩で息をしながら赤い顔でこっちを睨んでくる。
…天使も悪魔もいいけど。
「やっぱこっちの方が嬉しいわ♪」
俺に迫られてるときの寧々がイチバン可愛い♪
「さぁーて、散々虐めてくれた寧々チャンには、いっぱいお返ししないとねー♪」
形勢逆転♪最終的にはこーならないとな♪
「…さいあく。」
とか言いながらも本気で嫌がってないとこをみると、
…寧々ってケッコー、ドMなんじゃね?
的な結論で、初デート篇はここでおしまい♪
めでたし、めでたし♪