恋愛なんて、めんどくさい。
1日目
バイトが終わりただいまの時刻、深夜12時過ぎ。
家路を無駄にゆっくり歩いている寧々です。
…今日(いやむしろ昨日?)は、慧に変なとこ見せてしまった。
慧は分かってくれないだろうけど、ホントに何とも思ってないし。
子供の頃からの確執?的なドラマチックな展開は一向に起きないのに。
…いや、起きないからおかしいのか?
ともかく、心底何も感じていないし。
ニュースで芸能人が結婚したー、以上にどうでもいいことなのに。
昔話なんかしたから、勘違いさせちゃったかな…。
どーやったら誤解、解けるかな…。
とか考えてたら、家到着。
と同時に車のドアを閉める音。
…まさか。
「こんばんは。」
黒い車から黒いスーツ姿で出てきたのは、
「…ホントに待ってたんだ。」
柊京太さんでした。