恋愛なんて、めんどくさい。
けど手掛かりが…。
家にも帰ってないってことは、捜索願とか出すべきなのか?
なんか事件に巻き込まれた…ワケでは無いと思うけど、
…唯一の手掛かりと言えば…。
考えながら寧々の兄貴『柊京太』の名刺をチラ見する。
実はさっきから持ったり置いたりしてたりする。
あんときの寧々の様子も確かに変だった。
この人なら何か知ってるかもしれないけど…
でもなぁ…。この人に電話するのはちょっとなぁ…。
いや!背に腹は変えられねぇ!だって他に寧々に関して知ってることなんて…
あった!
なんとか思いついた最後の砦に一褸(いちる)の望みを抱いて、俺はチャリに飛び乗った。