恋愛なんて、めんどくさい。

「な、何でそれを…。」




ヤバい。

いつもの余裕なんか一切ない深宮の姿が、



ツボにハマってしまった。



「…っ。だって藤谷分かりやすすぎるし…。」


自分で言っといて、

さっきの藤谷を思い出したからもう限界。



「ぷっ…、くくっ…。あははは…。」


狼狽えてる深宮と。

赤面してた藤谷が重なって…




…ダメだ。


「面白すぎっ…。っくく…。お腹痛っ…。」



「……………へっ?」




ああもう。

そんな面白いカオしないで…。








それから数分間。

ポカーンとしてる深宮の目の前で。







ーあたしはひたすら笑い続けたのだった。
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