恋愛なんて、めんどくさい。
「慧~?いつまで彼女ほっといてそんなババア達…、じゃなくてオバサン達の相手してんの~?」
「えっ、ちょっ、寧々…」
困惑してる優美の腕を引っ張って、深宮のとこまでズカズカ歩く。
あっ、
歩くついでに…
ゴリッ。
「…ったあ!何すんだよ?!」
さっきのババアの足踏んじゃった♪
こっちを睨み付けてくるババア。
「あれ?何か踏んじゃった?やだ~…、靴汚れちゃう。」
「何だと、テメェ…
グイッ!
ん?
…後ろから抱きしめられている。
「へっ?」
「オレ、こんなカワイイ彼女がいるんで、早くデートしたいんですよ~♪わかったらさっさとハケてくれません?おば様方?」
ふ、藤谷…?
今後ろから抱きしめられてるのは優美で。
…優美、フリーズ。
とゆーか。
藤谷の営業スマイルなんか初めて見た…。
初めてづくしだな、今日は。
「な、なな…!」
な?7がどうかしたの?オバサン?
「そーゆう訳なんで♪」
パシッ。
今度はあたしの手が掴まれた。
…深宮。
「行くぞ!」
「…うん。」
優美は藤谷に手を引かれて。
あたしは深宮に手を引かれて。
その場から逃走。