恋愛なんて、めんどくさい。



…深宮、それ弁解になってないから。




「~帰る!」



いたたまれなくなって、その場から逃げたした。








…おかしい。

今日はペースを乱されてばっかだ。




手を握られた事とか

可愛いって言われた事とか

押し倒された事か


そんだけの事でこんな動揺するなんて、あたしらしくない。

とゆーか、今までのあたしなら考えられない。

てか、あたしじゃない!







「ここ、どこだっけ…?」




考え事しながら歩いてたからか軽く道に迷ってしまった。

多分どっかの角を曲がり忘れたんだろう。




とりあえず、来た道を戻ろうとした時。











「キミ1人?オレ逹とどっか行かない?」




…本日2度目のナンパに出くわした。



今回はチャラ男三人組。


だいたい、“どっか”ってどこだよ。


追い払うには…

「人を待ってるんです♪」

「こんなカワイイ子待たせるヤツなんてほっといて、オレらと行こうよ!」


違ったか。


「私予定あるんですよ~♪」

「だから~、そんなヤツ待たないでさ、オレらと行こうよ!」

これでもないか。


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