恋愛なんて、めんどくさい。

…深宮。


道に迷うほど走って逃げ出した相手だけど、

助けてくれるならこの際誰でもいい。



「遅いよ。お陰で変なのに絡まれちゃったじゃん」


3対2なら…、勝算あり♪



「なんだと、この…!」


あたしに向かって手を振り上げるキモ男A。


「うぜぇ。」



あたしが避ける前にソイツのみぞおちに蹴りを入れる深宮。


いい蹴りだな~…


っと、見とれてる場合じゃ無かった。



解放されたあたしは、痛みに呻くキモ男Aに駆け寄っていくキモ男Bの急所を蹴り上げる。


あ、痛そう♪




もう1人のガタイいいやつはというと。


「すみませんでした~!」


と言って、動けない二人を抱えて走り去って行く。



弱。


こんなならまだあと何十発かケリいれときゃ良かったな…




「…、おい。」


「んぁ?」


「何か俺に言うことあるでしょーが。」


「言うことがあるか無いかは、あたしが決める事だし。」


「……。」




はいはいわかってますよー。
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